昔から家族で大切にされてきた庭を活かすようプランニングした住宅です。
庭の杏の樹は、春には花を眺め、秋にはその実を収穫する家族にとってのシンボルです。
一方、採光や防犯など都心での生活環境を考えると、リビングやキッチンなどの生活の中心を2階に設定することも大切でした。
2階をリビングにしながら、いかにして1階の庭との関わりをつくるかがポイントでした。
そこで、階段の踊り場を庭に開く中二階のようにして、さながら小さな劇場のような空間をつくることにしました。
リビングからは、台形に広がる階段室ごしに庭が眺められます。また玄関からは空とともに梢が目に入ります。
こうして、階段を上下するたびに庭を眺められる家ができあがりました。
所在地:東京
主要用途:住宅、アンズハウス